実は360°開脚、大人になってできるようになっちゃったら、むしろヤバい説あり!
(本記事中に記載)
とはいえめざすのは、あまりテクニックなく「股関節」の柔軟性獲得・維持が狙いです。
膝・腰・首と並んで「股関節」のトラブルもとても多い。
また「股関節」が柔軟性を失うと、膝・腰も痛めやすくなる。
柔軟性を高める、といえば「ストレッチ」が有効ですが、特定部位の筋肉を狙って伸ばしていくので、多種類やる必要がある。パーソナルでトレーナーにみてもらってやるならともかく、本と首っぴきでそんなことをやっていたらあっという間に時間がたっちゃう。
ちょっと、しょっぱなの習慣化にはハードルが高いかなぁ、と。
360°開脚をめざすメリットは、股関節、つまり関節自体の動かし方を意識できるようになるからです。
私たちの日常生活では、ほぼ決まった動きでしか股関節を使っていないし、ましてや座りっぱなしの生活では、ほぼ使っていない。
ですから、「開脚」という非常にわかりやすい指標をめざしながら、股関節自体の動きを意識し、ああ、ここが固い/緊張しているから開かないんだなぁ、と意識しながら、硬い/緊張している部分をほぐし、柔軟性をもたせていく。
そんなイメージです。
「1日1回、360°開脚を意識して、日中使っていなかった股関節を使って股関節周辺の筋肉をストレッチする」
これを確実に習慣化するのがゴールです。
お風呂上りのタイミングがおススメですが、どうですか??
(カラダが温まった状態で行いたい)
30秒のことが、完全に習慣化(やらないと気持ち悪い)になったら、いくらでもやることを増やしていくことができますから、まずはなによりも習慣化!
個性としてもともと固い・柔らかいさまざまですが、40代になると総じてさらに「固く」なっていく、「固まっていく」・・・カラダ全般にいえることではあるのですが、できるだけ柔らかく保つことでトラブルを防ぎたい。
関節の可動域(柔らかさ)に影響しているのは、「筋肉」。
筋肉は、毎日じんわり(←気持ちいい、ちょっと痛ぎも!)伸ばせば必ず誰でも柔らかくなる!
「じんわり」です。
がんばって伸ばすと「伸張反射」といって、伸ばされた筋肉を守らなきゃ、と筋肉が収縮。かえって固くなってしまう!
関節周りの大事な靭帯が伸びてしまっては致命的!
『毎日』がカギのようですよ。
『必ず』柔らかくなるのです、やらなきゃ損!
キモは最初の、負担ないちっちゃな習慣化です(^_-)-☆
【実践】1日1回「開脚」する習慣化する
なぜ、360°開脚を「めざす(意識する)」のか
- そもそも360°開脚はできなくてよい、本当にできたらヤバい?!
360°開脚をめざす(意識する)のは、股関節の動きが意識できるようになるから - 「360°開脚をめざすだけ」習慣化でめざすのは、
①股関節の動きが意識できるようになる
②股関節に関わる筋群を意識できるようになる
股関節は、人体最大の関節。
股関節の動きに関わる筋肉総量も、人体最大。
上図青い〇印で示したように、大腿骨(脚の骨)の球状の部分が骨盤の凹んだ部分にしっかりとはまり、関節包と呼ばれるもので包まれ、強靭な靭帯に覆われ、さらに多くの筋肉がつき、広い可動域をもち、人体をダイナミックに支えている。(詳細は、後述の【座学】をご参照ください。)
股関節は、前後、左右、ひねるという三次元の動きができる。
開脚のコツは、股関節の動かし方。
股関節の動きを制限するのが、股関節に関わる各「靭帯」と「筋肉」。
これ、非常に重要です。
筋肉は柔軟に保ちたいのですが、靭帯には収縮性がない。
子どもはまだ靭帯が未発達で、90°という可動域ができる前だから180°開脚もできることが多い。
この頃、バレエや体操で可動域を大きくした方は別にして、大人になってから180°開脚できるようにするのは、はむしろ靭帯が緩んで危険。将来歩行困難になるリスクもある!
https://www3.nhk.or.jp/sports/story/15998/
つい、なんでもメリットに目が行きがちですが、カラダって、痛めてしまうと致命的。ましてや、大人は年齢を重ねるほどリカバリーが難しくなる。
健康づくりは「絶対に」失敗が許されないので、「リスク」にこそ目を光らせなければなりませんね、気を引き締めて学び続けたいと思います!
では、なんで360°?!
下図のような、360°開脚を想定した場合の、戻ってくるときの股関節の柔軟性を想定したストレッチも有用だからです(^_-)-☆
もちろん、まずは無理のない、ちょっと痛ぎも開脚ストレッチから!
習慣化するのは、これだ!
☞関節は「滑液」という粘性の水分に覆われいる。体温38~39℃で「滑液」はサラサラになり、関節の動きをスムーズにする
- 立ったまま、片足ずつ、かかとを床につけて太ももをゆっくりと股関節から動かすつもりで内側・外側に回す。
- (できれば)フォームローラーやストレッチポール、テニスボールなどで「お尻」「太ももの後ろ・前・外側・内側」をほぐす ⇒ほぐすことで、伸びやすくなる
- ちょっとだけ痛い気持ちいいところまで開脚し、一度両手をあげてバンザイして背骨を伸ばし、股関節から折りたたむようにちょっとだけ痛い気持ちいいところまで前屈する
20~30秒、2~3セット股関節の周りには小さな筋肉もたくさんついているので、絶対、無理に伸ばさない!
②1つもっておくと、コンディショニングに役立つフォームローラーについて、ご紹介。
私は「硬質モデル」愛用。最初は目が覚めるほど痛かったけど、今は全身これで筋膜リリースをすると疲労が抜けて蘇ります!!
※筋膜とは、筋肉を包んでいる膜で「第2の骨格」とも呼ばれる。筋組織がお互いに滑りあうように存在しているが、疲労などで滑りが悪くなるといわれる。滑りやすくしよう、というのが「筋膜リリース」。本来は理学療法士などが「施術」をする。自分でできるように開発されたのがフォームローラー。カラダの下に入れてコロコロさせる。マッサージされてるような感じ(^_-)-☆
ストレッチ(筋肉を伸ばす)を続けると、誰でも柔らかくなるそうですよ!
以下の引用では、すごく引っ張らないといけないように感じる?! 強度は今まで記載してきたとおり、じんわり「ちょっと」痛きもで!
毎日、筋肉をグーッと引っ張り続けると、「なぜ、毎日、こんなに筋肉を引っ張るんだ? 筋肉が切れてしまうじゃないか!」と、脳が反応し、カラダを守ろうとして細胞分裂を起こし、サルコメアという筋繊維の節の数を増やす。
大事なのは、毎日、毎日、「早く筋肉を長くしてくれないと切れちゃうよ!」と信号を送り続けること。1回だけ行っても脳は反応しないし、週1回程度でも「あ、週1回のイベントね」と脳が判断し、サルコメアの数を増やそうとまではしてくれない。毎日、筋肉を伸ばし続けることで、約2~3カ月後にはサルコメアの数が増え、柔軟性の向上が実感できる。
ヘルスUP 日経Gooday 30+ https://style.nikkei.com/article/DGXMZO62834890Q0A820C2000000?page=3
本記事では、理屈のポイントをおさえていただければと思います(^_-)-☆
【座学】股関節を柔らかく保つ
股関節が柔らかいメリット
- 足の着地の衝撃を柔軟性をもって受け止め、股関節自体を痛めにくい
- 股関節は人体最大の関節で、全身の動きをスムーズに行っているため、うまく使えなくなるとエイジングを加速させる
- 柔軟性を高めると歩き方が改善する(歩くときに股関節を使えるようになると、膝・腰の負担が減る)
- 血流がよくなる
- 股関節の動きに関わっているインナーマッスル(大腰筋・腸腰筋筋群など)を含む多くの筋肉を使えることになり、機能が維持される
股関節の柔軟性と若々しさは、よく着目されていますよね。
股関節が固いとは
「股関節の固さ」とは、股関節を動かす周りの筋肉の状態による(筋肉の柔軟性が乏しい/動かす筋力がない)
脚を後ろへ蹴りだす際に使う筋肉は、人体単体でいちばん大きい筋肉である「大殿筋」をはじめとする、お尻の筋肉群。
脚を引き上げるときに使う筋肉が、いわゆるインナーマッスル(カラダの表面ではなく、奥にある筋肉)の「腸腰筋(大腰筋と腸骨筋)」。
加齢とともに弱くなりやすく、「つまずく」リスクの1つとして鍛えることが推奨されている。
そのほかにも、たくさんの筋肉が関わっています。
小さな筋群を傷つけないように無理せずジワジワと柔らかくしていく
股関節は「柔軟性」を保つのと同時に、将来的には「歩く」機能を長もちさせるために「鍛える」こともたいへん重要です。
運動能力アップのためにもとっても大事で、アスリートのトレーニングでも重視されています。
太もも、お尻の張りは、さかのぼれば「ふくらはぎ」、「ふくらはぎ」は、さかのぼれば「足裏」から疲れが生じています。
足の指を1本1本もみほぐしたり、足裏のコンディションを整えることも股関節の柔軟性を維持することに貢献します。
足裏は筋トレ習慣もおススメしているので、ぜひご参照くださいね!
『体④【重要!】膝・股関節・腰・・・関節を守る「足裏筋トレ」習慣術』
本記事最後に添付します(^_-)-☆
まとめ
✐360度開脚をめざすことで、股関節の使い方を知る、無数の関連する筋群を実用的に伸ばす
✐ストレッチ(筋肉を伸ばす)を続ければ、誰でも筋肉は柔らかくなる
✐「イタ気持ちいい」強度で20~30秒キープ、2~3セット、ただしまずは「習慣化」が大目的なので、20秒1セットでもOK!
✐脚を後ろに引く「お尻の筋肉群」、脚を引き上げるインナーマッスル「腸腰筋」は柔らかく保つとともに、追々、鍛えることも大事
MICHIKO★今回は、おそらく動物であるヒトとして最も機能が衰えている1つではないか。個人的に、そう疑っている「足裏」についてです。足の指を感じて生活できていますか??私は「走る」ようになるまで、足はまるっと1つの[…]
また、次の習慣化でお会いしましょう(^_-)-☆