日本人の平均摂取量は、97~98%の人が充足するとされる「推奨量」には足りていないけど、もし「不足のサイン」がでるようなら、摂取不足よりも、「脂質の摂り過ぎによる必要量の増加」を疑った方がいいかもしれないわ。
脂質代謝の他にも、さまざまな重要なはたらきに関わっているから、そのはたらき、不足のサインなど、ぜひ本記事で確認してみてね。
「どの食材(1食分)にビタミンB2がどれくらい含まれているか」は、別途、多い順に並べた丸わかり記事をまとめているので、ぜひ併せてご参照くださいね(^_-)-☆ ※本記事最後に添付
「脂質燃焼で多く消費」だけじゃない、多機能ビタミン
「ビタミンB1」が糖代謝の必須ビタミンなら、「ビタミンB2」はまずは、脂質代謝の必須ビタミン。
脂質だけでなく、糖質・たんぱく質のエネルギー代謝にも「補酵素」として関わっているのだけど、特に脂肪が燃焼するときに多く消費されることが知られているわ。
「補酵素」とは、体内で起こる代謝など、生命活動を行うのに必要な「スイッチ」のようなもの。「スイッチ」がないと、活動が行われないのよ。体内では無数の生命活動が行われているのだけど、1つの活動には1つの特異的なスイッチが決まっていて、他では代用できない。そうやって各活動の誤作動を防いでいるのね。
ビタミンB2は、いずれのエネルギー産生栄養素(糖質・脂質・たんぱく質)にも関わっている、併せて「電子伝達系の構成分子」でもあるから、多機能に働いているわ。まとめると、大きく3つよ。
- エネルギー代謝の補酵素
☞糖質・脂質・たんぱく質からのエネルギー生成に関与、特に「脂肪」の燃焼のときに多く消費される - 別名「発育ビタミン」
☞たんぱく質の合成に関与、皮膚や毛髪などの細胞新生、体の成長をサポートするはたらきがある - 有害な過酸化脂質の分解促進
☞過酸化脂質は動脈硬化(高血圧、心疾患、脳血管疾患の原因となる)や老化を進行させ、発がんとの関係も指摘されているため、生活習慣病予防効果が着目されている
なお、「ビタミンE」は過酸化脂質ができるのを防ぐ働きを持っているから、「ビタミンE」と一緒にビタミンB2をとっているとより、過酸化脂質対策の効果が期待でれるといわれているわ。
「ビタミンB2」が不足した際の症状を次章でまとめるけど、肌荒れや髪のトラブルなどが現れることが多いためビタミンB2は「美容ビタミン」とも呼ばれているわ。2つも別名があるのね。
その不調、「ビタミンB2」不足のサインかも
「ビタミンB2」不足で見られるとあれる症状は・・・
- 肌荒れ、髪のトラブルなど
- 口の端が切れる「口角炎」、唇が腫れて赤くなる「口唇炎」、舌が腫れて痛みを伴う「舌炎」など、口のまわりに症状が出る
- にきびや、小鼻のわきにブツブツができる脂漏性皮膚炎がみられる
- 光がまぶしい、充血、眼精疲労など目の症状
- 成長期の子どもでは、慢性的な不足によってエネルギー代謝に支障が出て、成長障害をおこすことがある
今の私たちのライフスタイルは「脂質」の摂取が多いから、唇まわりにトラブルが現れたり、肌がベタつくような変化を感じたら、不足を疑ってみてもいいかもしれないわ、本記事末に添付する「食材1食分多い順リスト」で、ビタミンB2を含む食材が摂れているかどうか、チェックしてみてね。
リストを見ていただくとわけるけど、わりと日常的に食べる食材に含まれているので、不足が疑われる症状がでた場合は、『脂質の摂りすぎ』(ビタミンB2の必要量が増えて、結果的に不足する)を疑う方が現実的かもしれないわ。
なお、基本的にエネルギー代謝に関わるビタミンなので、エネルギー摂取量が多くなるほど、必要量が増。運動量が多い方なども必要量が多いから留意してね。
☞抗生物質長期服用、経口避妊薬を飲んでいるなどでは、食事からの摂取を積極的に
☞腸内環境を善玉菌よりに保つよう、菌活を
ビタミンB群は、B2以外もほとんどが腸内細菌によって作られるので、腸内環境をよくしておくこともとても大事。ピンで「善玉菌」といわれる菌をヨーグルトなどで摂取するのもいいけど、「発酵食品」でたくさんの善玉菌に触れておくことも大切だと言われているわ。
MICHIKO★今回は、健康づくりのうえで決して見落としてはならない腸内細菌の世界「腸内フローラ」を健全に育てるための、「菌活・腸育」習慣化のご提案。実は、私たちは腸内細菌によって生かされている?!かなりリアルに、さまざまコ[…]
まとめ
✐「ビタミンB2」は、まずは脂質代謝(燃焼)の必須ビタミン(補酵素)。さらに、糖質・たんぱく質のエネルギー代謝の補酵素としてもはたらき、電子伝達系の構成分子でもある多機能ビタミン
✐たんぱく質の合成に関与、皮膚や毛髪の細胞新生、体の成長をサポートするはたらきがある
✐「過酸化脂質」の分解を促進し、生活習慣病予防が着目されている
☞特にビタミンEと一緒に摂取すると効果が高いことが知られる
✐「ビタミンB2」不足でみられる症状は以下のとおり
☞肌荒れ、髪のトラブルなど
☞口の端が切れる「口角炎」、唇が腫れて赤くなる「口唇炎」、舌が腫れて痛みを伴う「舌炎」など、口のまわりに症状が出る
☞にきびや、小鼻のわきにブツブツができる脂漏性皮膚炎がみられる
☞光がまぶしい、充血、眼精疲労など目の症状
☞成長期の子どもでは、慢性的な不足によってエネルギー代謝に支障が出て、成長障害をおこすことがある
✐腸内細菌でもつくられる、腸内環境を善玉菌よりに保つ積極的な「菌活」を
☞抗生物質・経口避妊薬などの長期服用では、より積極的にビタミンB1摂取を
MICHIKO★「ビタミンB2」の必要量と【1食分換算】ビタミンB2含有の多い食材順リスト、吸収促進法についての記事よ。「ビタミンB2」はおもに脂質をエネルギーに変える栄養素だけど、たんぱく質、糖質の代謝にも関係し、さらにたんぱ[…]
コスパに優れた「ビタミンB群」サプリメント「ビタミンB群」は代謝ビタミンと言われます。エネルギーになる栄養素「糖質」「脂質」「たんぱく質」をエネルギーに変えていく際に、補酵素として必要になる栄養素たち。他にも、新陳代謝や神[…]
初めて本ブログをごらんいただいた方は、ぜひこちらの記事もご参照ください。
また、お会いしましょう(^_-)-☆
MICHIKO★ようこそ、40代からの栄養術「20の黄金習慣」へ!人生が長くなったので、私たちは今まで以上にカラダを長持ちさせなくてはいけなくなりました。40代以降ミドルエイジの期間は、健康リメイク(立て直し)できる最大のチャ[…]