夏の野菜は、暑さをしのぐためにカリウムが多い(胡瓜)、抗酸化力がウルトラ強い(茄子)、そして栄養価がミラクル高い(ピーマン・トマト)など、植物たち自身ももちろん、私たちヒトにとっても酷暑を乗り越えるために必要な栄養価が豊富。
旬の時期は、おいしいことはもちろん、栄養価も最も高く、価格もお値ごろ。
初夏~夏にかけてしっかり旬の野菜を愛用し、酷暑を乗り切りたいですね(^_-)-☆
「オクラ」ってなんだ?
「オクラ」はアフリカ大陸原産、エジプトでは2000年以上前から栽培されていたといわれています。
日本に伝わったのは幕末頃で、全国的に普及したのは近年になってからだそうですよ。
食欲をそそる独特の粘りの成分こそが、「オクラ」を有名な健康食材にのし上げた、水溶性食物繊維の「ペクチン」「ガラクタン」「アラバン」と糖たんぱく「ムチン」の複合成分! 『複合』が、オクラのスゴイところです。
「納豆」「山芋」のネバネバは加熱で弱まりますが、「オクラ」のネバネバは複合のため、熱に強い。
そして、アオイ科の「オクラ」はハイビスカスに似た花をつけ、野菜の花の中では群を抜いて美しいと言われています。ちなみに漢字だと「秋葵」と書かれることがあるのですが、当て字だそうで「オクラokura」が正式な名称だそうですよ(^.^)
「オクラ」のいいところ
【栄養価の特長】
- 水溶性食物繊維は、腸内の有害物質を包み込んで排出。余分なコレステロールや糖質の吸収を抑えたり、遅らせる、血圧を下げる働きがある
- 水溶性なので、煮込み料理は、溶け出た汁ごと食すと逃さず摂取できる
- 血糖値を下げる「ペクチン」は、同じく血糖値を下げる「酢」と一緒に摂ると効果倍増
- 糖たんぱく「ムチン」は、粘膜の保護(あらゆる粘膜を保護する)、タンパク質の消化促進、整腸作用がある。糖の吸収を穏やかにし、血糖値の上昇をおさえる。
ちなみに生食するもので「ムチン」が多いのは、「長芋」「山芋」「納豆」など。
「オクラ」もね、鮮度が良ければ生でいけマス。
最近では、「生食用」として売っているものも見かけますね。
【栄養価補足】
「葉酸」は細胞合成に不可欠。細胞の再生を助け、赤血球をつくる。熱と光に弱いので、葉酸も生食がBEST。煮ると大半が煮汁に出るので、スープごと食べるのがおすすめ
「ビタミンC」は美肌・免疫力アップ
「ビタミンB1」は糖質の燃焼促進
「ビタミンB2」は脂質の燃焼促
「カルシウム」は骨を強くする&神経伝達をスムーズにする
「カリウム」は摂りすぎた塩分を排泄
「マグネシウム」は骨の重要な成分で筋肉、神経の働きに必要
「マンガン」も骨を丈夫に&また抗酸化作用があり、造血にも関与
「オクラ」愛食術
- 鮮度がよさそうなオクラを見かけたときは、迷わず即買い!
- 夏場の薬味はオクラ!
- 活用バリエーションを増やす
毎度で恐縮なのですが、「愛食」の秘訣は値ごろなときには迷わず買って「あるから食べる!」で愛食術を構築する。
残念ながら、わが家の通常の購入先スーパーでは、なかなか鮮度がよいオクラに出会えません。
オクラは鮮度が命、おいしさがまったく異なるので、今や、オクラのために地場野菜を売っているところにわざわざ出向く、という夏を送っております。
種類も豊富ですしね😊
【簡単取説】
- 鮮やかな緑で、うぶ毛が密生しているものが新鮮。ヘタの下にある筋が白いものの方が新鮮。黒ずんでいるものは古いので注意
- ビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で2~3日。健康パワー最高のネバネバ成分だが、この保水効果のおかげて傷みやすい
- 使う前、洗ったら塩でこすり洗い(板ずり)し、そのままさっと茹でる
☞うぶ毛がとれる、色が鮮やかになる、アクが抜ける調理の際味が染み込みやすくなる
☞まな板の上でオクラに塩を振り、ゴロゴロと転がしてうぶ毛を取るのが「板ずり」
☞切って茹でると、大事なネバネバ複合成分が流れ出てしまうのでNG - 酸で変色するため、色を保ちたいなら食べる直前に調味する
ちなみに、塩のこすり洗いなし、レンチン加熱法など、「お手軽方法」も試したのですが、塩のこすり洗いで塩味がつく、茹でたほっこりした食感がおいしいなど、結局、王道の下処理を続けております・・・。
以下は、私のあまり芸のない活用例です。
ご参考まで😅 おいしくて簡単なレシピをぜひいろいろ検索・開拓してくださいね。
- 鮮度がよいなら、生のまま薄切りして薬味。逆に、あまり鮮度がよくないかな、というものはさっと茹でて薬味、冷凍可
☞納豆、そうめんなど - 薄切りに鰹節と醤油を入れてまぜて1品
☞豆腐のトッピングなどにも - 飲める味つけの「だし」に、さっと茹でたオクラを食べやすい大きさに切って浸し、冷蔵庫で一晩
☞ネバネバ成分が「だし」に溶けだし、「だし」がトロトロに。暑い夏にサイコー! - 梅ペーストをオリーブオイルでのばし、乱切りしたオクラを食べる直前に和える
☞夏の疲れが吹き飛ぶ、ハッとするおいしさ!
☞長芋の拍子切りも加えたら、ネバネバプラス - オクラを焼き色がつくまで焼き、「オリーブオイル:酢=1:1」に「醤油:砂糖=1:1」で味つけ、おろし(刻み)生姜お好み量に漬け、冷蔵庫で一晩
☞キンキンに冷えている×生姜で、こちらも一気に疲労回復! - ぬか漬け
☞驚異的にビタミンB群が増えるので、こちらも夏の疲れに効果テキメン! - さっと茹でて、バーニャカウダの素材に
(我が家で最も人気です)
ああ、夏野菜続々、これからの季節がちょっと楽しみになれますね。
夏野菜で一緒に酷暑を乗り越えましょう(^_-)-☆
まとめ
✐「オクラ」を有名な健康食材にのし上げた、水溶性食物繊維の「ペクチン」「ガラクタン」「アラバン」と糖たんぱく「ムチン」の複合成分、複合のため、熱に強い
✐水溶性食物繊維は、腸内の有害物質を包み込んで排出。余分なコレステロールや糖質の吸収を抑えたり、遅らせる、血圧を下げる働きがある
☞水溶性なので、煮込み料理は、溶け出た汁ごと食すと逃さず摂取できる
✐血糖値を下げる「ペクチン」は、同じく血糖値を下げる「酢」と一緒に摂ると効果倍増
✐糖たんぱく「ムチン」は、粘膜の保護(あらゆる粘膜を保護する)、タンパク質の消化促進、整腸作用がある。糖の吸収を穏やかにし、血糖値の上昇をおさえる
☞「ムチン」効果を狙うなら、熱に弱いので生食がBEST。生食するもので「ムチン」が多いのは、「長芋」「山芋」「納豆」など
✐「葉酸」が多いのも特徴。また「ビタミンC」「ビタミンB1・B2」、ミネラルでは「カルシウム」「カリウム」「マグネシウム」「マンガン」などが豊富な緑黄色野菜
✐「愛用」の秘訣は値ごろなときには迷わず買って、「あるから食べる!」で愛用術を構築する
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